フィリピン マニラ 住居の探し方。(その1)
フィリピン マニラでの住居の探し方、まずは僕が探すときの大まかな手順からご紹介します。
1.地図を眺める。知人(フィリピン人、日本人問わず)におすすめの場所を聞く。
まず、どういったところに住みたいのかを整理する意味でも、まずメトロマニラの地図を広げて、イメージを膨らませるのがいいでしょう。今まで行ったことがある場所、仕事場所など蛍光ペンでどんどん書き込んだらいいと思います。
知人におすすめの場所を聞いてみるのも意外な候補地が出てきて面白いです。1年前に住居を探した際には、無いなと思うような郊外の候補も敢えて探検がてら物件探しに行ったおかげで、メトロマニラの地理にかなり詳しくなりました。
地図は僕が使っているのはCITYATLAS のもので、フィリピンではNATIONAL BOOK STOREで1000ペソ以下で手に入るものです。日本のアマゾンで調べてみたところ、5倍近くの値段がしているので、以下リンクの地図は別のものです。
2.http://sulit.com.ph で検索してみる。
sulit.com.ph(スリットドットコム)は、フィリピンではとてもメジャーなサイトで、お店で売っていないものや中古品を買いたい時や売りたい時、引越し用のバンや旅行時のレンタカーを借りたいときなどにも活躍します。もちろん部屋探しも売買だけでなく賃貸物件も探すことができます。
ここでは、まず候補地域にどんな物件があるのかを知り、相場を知ることが目的となります。詳細な住所がない物件でも、詳細情報を見ると近隣にあるモールや最寄り駅などが書かれていてだいたいの場所を推測することができます。
また、目当てのコンドミニアムの名前がわかる場合には検索窓からコンドミニアム名で調べてみてもいいでしょう。なお、この記事の続編で詳しく解説したいと思いますが、一般的な日本人の方は、UNIT FOR RENTとなっている物件を候補にしましょう。(ROOM FOR RENTは場合によってはユニット内を仕切りで区切ったシェア形式の賃貸物件である場合が多い。bedspaceやdorm、dormitory、bedspacerはいわゆる複数人で1部屋をシェアする形式が多い)。なお、TOWNHOUSEとなっている物件は、複数の家が長屋式に連なっていたり、10軒程度の一軒家が一つのエリアに固まってある物件で、車を使う人には住みやすい環境であることも多く、ヴィレッジ(セキュリティ管理されている高級住宅エリア)内の一戸建てよりもリーズナブルな場合も多いです。
このサイト以上に、網羅的に賃貸物件を見つけることができるサイトはありませんが、掲載されている空きのある物件はほんの一部です。この段階ではあくまでリサーチとして、気になる物件をメモしていきましょう。
3.実際に街を散策してみる。
住みたいと思った地域に意外に物件がなかったりするかもしれません。1、2の手順で候補となった地域を2、3に絞って実際にそのエリアを歩いてみましょう。
・sulitで候補にあがったコンドミニアムを探してみる。
・目に入るコンドミニアム、アパートメントを探してみる。
・近隣を走っているジプニー、バスの行き先表示、ルートをチェックする
(仕事場への直接のルートがあるか、よく行く場所への直接ルートがあるか)
・近隣のスーパーマーケット、モール、飲食店をチェックする
<コンドミニアムの掲示板に貼ってあった空き物件リスト>
<物件によくある空き有りのサイン>
4.いいな、と思う物件があったら、実際に下見してみる。
コンドミニアムやアパートメントの前に、UNIT FOR RENTなどと表記のある場合もありますが、ない場合も入り口にいるセキュリティガードに、「住む場所を探している、空きはありますか?」と聞けば、その物件にマネジメントオフィスがある場合には担当につないでくれます。コンドミニアムに入る際にID(身分証明書)を要求されることも多いので、持ち歩きましょう。
なお、だいたい聞かれるのが、住む期間です。はっきり決まっていない場合も堂々と1年以上居住予定と応えておきましょう。部屋のタイプを聞かれたらあまり絞らず、1人暮らしの場合、STUDIO or 1 BED ROOM(STUDIOがワンルームタイプ、1BRがリビングとベッドルームが分かれているタイプ)とでも応えておきましょう。相場もきっちり事前におさえておいたほうがいいです。
フィリピンでは、ひやかしでなくとも、ニーズがはっきりしていない客に対してはあからさまに冷たい対応になることが多いです。ただでさえ「調べるだけ」で実際行動・決断しない日本人が多いので・・・、そういった人と間違われないようにしましょう(苦笑)
5.実際に見ていい物件だった時に聞く項目
FULLY FURNISHEDは全ての家具が設置された状態で入居できるタイプで、家具なし物件の15~20%増しの家賃で設定されていることが多いです。1年以内ならこちらのほうがいいかもしれません。UNFURNISHEDの場合、クーラーやシャワーの電気温水器まで自分で設置する必要があることが多いので、それなりに住める状態にするまで手間がかかりますので覚悟が必要になります。
その他確認しておいたほうがよい項目は、、
・ランドリー(洗濯屋さん)、飲用水屋さんが近隣にあるかの確認
(たいていのコンドミニアムには建物内にあったりします。)
・自炊する人は、ガス機器が部屋で使えるかの確認
・自分でも洗濯する人は、テラス等で洗濯物を干してもいいかの確認
(いいコンドミニアムはベランダに洗濯物を干すのを禁止している場合も)
・すでにインストールされているインターネット業者の確認
(スピードについては、聞いても十分早いとしか答えないので、正直
入居してみないとわかりません・・・。すでに対応している業者が
あるかないかで、インターネットを使い始められるまでの期間が
かなり変わりますので聞いておきましょう。)
学生向けのスタジオタイプの物件などでは電気代、水道代込のものが多いですが、通常は含まれていません。また管理費が別途つく場合もあります。
なお、入居時に掛かるお金として以下のものがあります。
・SECURITY DEPOSIT(敷金のようなもの、通常2ヶ月程度)
・ADVANCE RENT FEE(前払い家賃) 通常1ヶ月。2ヶ月の場合も)
・鍵の交換代を要求されることもあります。
支払い方法については、
日本人の場合、現金払いが可能なところが理想です。マネジメントオフィスが同じ建物にある場合は、そこに払いにいく形式で現金払いが可能であることが多いです。
個人オーナーなどの場合、先付け小切手を要求されることが多いですが、外国人の場合、銀行に当座預金口座を作る必要があり、通常半年以上の期間が必要となりますので、現実的ではないことが多いです。
6.現地で直接聞けなかった物件に問い合わせてみる。
現地で直接内見などが出来なかった物件でsulitなどで気になるものがあった場合は、直接問い合わせてみましょう。
なお、sulitにメッセージ機能があり、広告に問合せすることもできますが、たいてい返事は返ってきません。たいてい広告の中に電話番号が書かれていますので、携帯メール(テキスト)か電話で直接問い合わせましょう。
その広告の物件がすでに空いていないことも多いですが、不動産管理会社やエージェントが広告主の場合、他におすすめ物件を持っていることがあります。実際に1年前に今の物件を見つける際にはそういう物件で、気に入って入居しました。
その他関連記事
・フィリピン マニラ 住居の探し方。(その0)
http://manila.hatenablog.com/entry/2014/01/02/224055
住む場所については、住んでみて失敗だったとしても、そうそう引越しできるものでもありません。また、直接問合せをしたり、物件に飛び込んだりすることに抵抗があったり自信が無い場合は、多少コストを払ってでも、経験者に同行してもらったほうが、失敗は少ないと思います。以下のメニューのマニラのガイド(10時間5000ペソ)のパッケージで、きっちりサポートも可能です。
フィリピン滞在なんでも個別相談 1000ペソ (2時間以内)
マニラのガイド(3名まで) 5000ペソ(10時間以内)
英語コーチングパッケージ 10000ペソ(3時間セッション4回)
個別相談以外の値段について、高いよ!とか遠方に連れてってなど要望いただければ、内容を調整してコストを下げることも出来ます。どれも、内容はかなり濃いと思いますし、相場から見ると安く設定してますので、あくまで空いていれば承るということで了承願います。 sucre121@gmail.com までお問合せください。